カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

ボクら

カブとオジには、二人でいる時に知り合った 若い友達がいる。

出会いはなかなか面白く、前に書いたかもしらんが まあ、割愛!

彼は Bやん。

 

先日オジが唐突に、

Bやんも、これくらいの(広さの)倉庫持たなあかんって言っとかなあかんなー。

と。

カブ、?となったら、

 

ボクらもう50過ぎだよ。この先もっと年取ったら、ここ(秘密基地的倉庫)の管理なんかできんくなるよ。そしたら、誰かにここの物(車やバイクや昭和雑貨やその他諸々)面倒見てもらわかあかん。誰か知らん人のとこに行くよりかは…Bやんしかおらんでしょ。まとめて面倒見てくれるの。

 

笑っちゃうんだけど、まあ。

Bやんがそれを受け止めてくれるかは知らんが、オジはBやんを結構好き。

休み、秘密基地で過ごしていると、

Bやん今日暇かなー?聞いてみて。

と、オジだって連絡先知ってるくせにカブに連絡してって言ってくる。

カブが連絡しようがオジがしようが同じことでしょうがwと言ってやりますが、遠慮してんだか照れてんだか、カブを盾にするっちゅー。

 

っていう内容はいいとして、お気付きですか?カブのキュンポイント。

 

ボクら

 

ボクら ですよ、ボクら!

 

ボクら。ボクとカブ。ボクら…

 

ふ。ふふふふふ。

ボクら…

ふ。

 

ボクら、もう50過ぎなんすよ。

なのに、こんなことでときめくんですよ。ときめいてんのはカブだけですけどね。

けど、無意識なら尚更、カブはそこに幸せを感じるんだ。

オジは、ここを、カブと居てる場所って思ってんだな。って。

カブは、ここに居てもいいのかな いつまでこうしていられるのかな、って、いつも思ってて、何するにもでしゃばらないようにやり過ぎないように…って、少し遠慮する気持ちがある。

けど、オジは普通に口からこの言葉が出るように、カブのことを ここに居る人 って思ってんのかあ…って。

 

だったらいいのにな。

オジは 油断ならないからな。

喜ばしといてすぐ落とすんだからなー。

それも意識ないんだからな。

 

けど、嬉しい時は喜んどこ。

積み重ねるなら、幸せばっかがいいや。