カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

すまん、鬼太郎…

お待ちかねの、

明日休み

がきた。

 

カブは、ほんのちょっとの逡巡のあと、

おつかれさまー。めちゃ働いたねー。

と返し、分かってるくせに、

お休みする?あそぶ?

なんて聞いてみる。明日休み って言ってくるのはもう、カブに会うつもりで言ってるのに、そうじゃなきゃきっとそんなことすら言ってこないのに、会うよ って言う言葉が返ってくるのを分かってて聞く。

 

ほんのちょっとの逡巡は、

明日、友達と買い物の約束をしてた。

ソッコーこのやり取りの最中に、ゴメン行けなくなった!って、別の日にしてください!!って、断るに値する適度な嘘をついてお断りをした。

ごめんなさい。わかってます。そんな人、最悪。

カブはそんな人間。

けど、ほぼ人の言いなりで生きているカブが、こんなことしちゃうくらい、カブはオジが好き。

今、明日のオジを断ったら、次のオジはいつになるのかまた分からない。やっと休めた、つかれた って言うオジが、次に休めるのいつなのか、カブにはわかんないもん。

 

あほぅだなー…と思いながら、懐かしい大黒摩季の曲思い出す。

あなただけみつめてる

あほぅな女だなー って、昔思って聴いてた。けど、あほぅだけど、全部全部無くして捨てても、そのひとつだけ欲しい って思う心って凄くない?っても思ってた。

なんとなく、そんな女には全部捨てた挙句捨てられるっていうオチが付いてくるんだろうから、ハッピーな曲としては聴けなかったけど、全部捨てて本当に欲しいひとつ だけ を手に入れたら、それは、何にも勝る幸せではないか。勝者ではないか。

 

いえ。カブは、そんな潔のよい勝者にはなれませんので、中途半端に友達を裏切るねずみ男のようなゲスでございます…

スンマセン…