カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

萎れてる

お正月。

暇である。

通常、妻であり嫁であり母であるカブは、こういう国民的休暇には、

家にいなくてはならない

という、しきたりのような義務のようなものに縛られている。

 

ごはん作る人

それ のみ。だ。

 

結婚したらとか子供できたらとか、いずれ孫ができたら…とか、世間や身近な人に言われ続けている、

相手のための私 に、なれる気配がない。カブには。

 

いつも自分のことばかり考えている。自分の自由のことばかり。

子供の帰省が楽しみだ、とか特別には思わない。久しぶりに顔を見れる会話をできるのは嬉しいが、ごはん係は面倒だ。

孫が可愛くてしょうがない面倒見させてくれくれくれ…とか、思う自分になれる気がしない。子供なんてうるさいしクソめんどくさい。帰省した子供に孫の面倒押し付けられて一日振り回された挙句ごはん係なんて御免被る。

 

て、新年早々想像含グチまくりはよろしくないですね。

 

そ・ん・な・こ・と・よりも!!

 

あれ以来、オジには会ってない。

あのまま年末突入してしまって、オジはずーっと休みだけれど、このように、カブは強制ステイホーム週間なので、オジが暇であるというのに!駆けつけることができないジレンマに燻っている。

 

とは言えカブは、もう怒っているとかではなく萎れているので、オジに無駄に連絡を取るということもなんか出来ない気分。

だからって、野放しになっているオジは、そのままあのひととの仲を深めていってしまうんじゃないかという焦りというか悲壮感というかだってヤなんだもんという苛立ちに負け、

何してる?

という無駄でしかない言葉を送ってみたりしちゃう。

なんもしてない。

いつも通りの答えが返ってくる。

 

GOTOが有効だった少し前、オジは年末年始に沖縄旅行を予約していた。

カブは全然知らなくて、遊びに行った時急に

年末年始沖縄行ってくる。

って聞いた。

あそーなの?!

とビックリすると、だって暇だもん。休みすごいあってもやることないし。GOTOで安くなるから、ずっと会ってないあっちの友達に会えるいい機会だし。って。

 

あの時も、誰と行くの誰と?ねえ、だれだれだれだれ?一人なら一人って言って。じゃなきゃ、あの子とかー?!

てなってたけど、それよりも今のがずっとヤだ。

 

結局、GOTO中断になってしまって、オジはこの暇な期間を持て余しているのだけど、持て余しているから、余計にカブのココロにはよろしくない。

 

あのひとと会うのなら、今月半ばらしい。

国内各所を行き来して仕事をしているあのひと。

こちらに仕事がある時、ついでにオジが仕事してあげるそう。

その予定も、疫病のせいで見通し立たないらしく、予定は未定。

 

いつやるの?いつ会うの?終わったらそれで終わりなの?どうなったの?これからは?

知りたいことばかりになる。

 

オジは、あの時のカブの顔や言葉や仕草を見ただろうか?何か感じたんだろうか?

なーんにも分かんないんだろうか。

あの時、カブは何を喋ったんだろう。

衝撃が大きくて思い出せない。

頷くとか見返すとか、それくらいしか出来なかったんじゃないか。

昔みたいに、

いいねー!

なんて、絶対言ってないと思う。

いい わけない!!

 

いいわけない。

会わないで なんて、言えるわけない。

進まないで。言わないけど。

 

ばか。

なんで喋ったんだよ。

 

まとめる

とかは、無理です。

カブは今、とっ散らかってる。