カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

イヤなひとになる

秘密基地のお正月用のお飾りを仕舞う。

 

どう?仕事。今月は忙しそう?

って、明けてから、定休日になってやっと会ったオジに聞く。

うんー。今日まで一週間ちゃんと働いたわ。今週は長かった。今月忙しいかも…

と答えるオジに、ちょっとホッとする。

 

暇で暇で好き勝手に休める昨年末の感じは、カブにとってはすごく嬉しくて幸せな時だったけど、今

暇で暇なのは、よろしくない。

 

行かないで欲しい。会わないで欲しい。

埋めないで欲しい。空白を。

 

分かってるんだけど。

やって欲しい って言われたら、やってあげるに決まってる。

時間なんかなくたって忙しくたって、お互いがそれをナシにすることなんてないんでしょ、って思う。

 

でも、忙しかったらいいのに。

カブと遊んでくれなくたっていい。ずーっと仕事して超絶忙しかったらいいのに。

 

どうしても都合合わないくらい、そして、あのひとがそれを諦めるまでやれなかったらいいのに。