カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

上がってるの?

カブとオジの今日の冒険はつつがなく終了し。

 

大変有意義なミッションであった。

 

こんなチャンスはそうそうないので、帰りの車の中ではだいぶ盛り上がった。

 

カブたちを楽しませてくれた先方の奥さんは、カブに電話をくれた時、

「だったら、オジさんに直接電話すればよかったのかもねー!でも、カブさんの方が話しやすいから…」と、コソッと言った。

現場でも、ずっとカブのそばに居て、呼んでもらって喜んでいるカブたちのこと、

「どう?これはどう?あれはどう?本当によかったー?」と、不安げで、

「オジさん、喜んでるの?」

と聞いてきた。

 

わーかーるー!!爆笑

オジ、反応薄いし顔に出ないから、テンション上がってるのか喜んでるのか全然分かんない。

「分かります。カブもはじめの頃そうでしたから!でも、めっちゃ喜んでます。テンション爆上がりです」

 

カブにはわかるのだ。カブはもう、あの頃のカブではないぞ。

まず、 やっば! が出た。オジのやっば!は、かなりポイント高いのだ。

そして、いつもよりちょっとだけ声が大きくなってちょっとだけ早口になって、動きが速くなる。

だいぶ上がってる。ぷ。

そして、真剣。集中しちゃうと、子供みたいに自分の世界に入ってしまう…

 

「だいぶ、喜んでます。」

言うと奥さんは、「そうなの?…わかんないわぁ…」

と言った。

 

いいのです。

オジのいいところは、分かりづらくていい。むしろ、誰にも分からなくていい。

カブにだけわかってて、カブだけ独り占めしたいんだ。

 

って、けどな。

オジの掴めなさとか読めなさは、付き合っていくと、だんだん見えてきて、そんで、相手のことよーく考えてくれてたり、うわべだけじゃない優しさとか深さとかあったり、ギャップに萌えたりして、適当に好き じゃなくて、かなり大事 って思ってる人が周りに残るんだと思う。

時々爆発的に機嫌が悪くなってビビる時も、そこには聞いたらわかる理由もあって。

だから、そばに居続けてる人は、きっと、みんなオジのこと好き。男女に関わらず。

 

だから、そうやって居る人たちは、蹴落としていける相手ではなく、また、そう思う相手にもなんないんだよなー…

あ、わかる?あなたにもわかるの?わたしもよー。みたいな。

だからって、仲良くやっていきましょう…って気に…なりたくはない。特に女子は!

あちらがどう思っているのかは、謎だけど、できれば見ないフリで、お互いする〜っとやり過ごしていきたいのではないだろうか。

カブは、そうしたい。

ってか、いちいち知りたくないなぁー…

 

最近オジは、本当に休みが多い。

来週三連休取るのに、その前にまだ休みつくるかも…って言ってた。

そして、そうやってカブに言うってことは、一緒にいるつもりってことだろう。

 

また、ニンマリして誤魔化されちゃうんだけど、カブ、ちょっと怒ってるんだからね!ぷん。