カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

べき!

オジさんは、カブを手放なさないべきと思う。

 

オジさんが車好きなのは もう病気で。

寝ても覚めても仕事してても、車車車…車ダケ吉である。

 

カブは、こう見えて(見たことない?そりゃそうだ)人見知りだ。

 

人見知りにも色々種類があるのである。

 

オジも、一応人見知り部門にあるらしい。

オジのは まあ、口数は少ないし なかなか本心に迫れないし 知り合ってもずっと敬語だし、分からなくはない。

 

けど、カブは違う。

カブのは、

人見知りだけど他人に人見知りだと知られたくないしいい人だと思われたいし誰にでも好かれたいからそれを全力で隠す人見知り

なのである。

 

万人に好かれたい。出会った人全員にいい人だと思われたい。嫌われるなんて以ての外、嫌われるくらいならそいつを百倍嫌ってやる。

 

だって、自分に自信がないんだもの。なさすぎるんだもの。

自信って、自分を信じる力である。

自分を信じる?何でそんなことができる?

いつもいつも期待外れの自分に、どうしたら そんなものを持つことができる?

 

そう思っているから、それを保つための力になるのは、他人の評価である。

馬鹿馬鹿しいのは重々承知だ。

でも、期待できない自分に 示せるバロメーターがあるとしたら、人にもらった言葉や気持ちの温かい花束ではないか…

 

そんなカブ。

表向き八方美人だから、人からの印象は悪くない。

もともと真面目で慎重なので、約束には敏感だし義理堅い。口約束が苦手である。

例え相手がそのつもりでも、カブは真摯に向き合うのである。

 

そうやって、オジさんが連れて行ってくれるイベントや集まりでも、知り合いがたくさんできた。

 

大体、旧車好きは 年配のおじさまやおじいさまが多い。

一応、カブが女という性であることも、もちろん作用していると思う。

オバさんであれ、おじいさま方には まだ(笑)若い子なのである。

 

で。

人懐っこげなカブは、おじさま方にモテモテ…もとい、モテ くらいである。

 

今日、オジさんは、ずっと欲しかった古い車の交渉を成立させた。

カブは、その車が イベントで知り合った、あのおじさまが持ってるのを知ってた。

ちょっと 二人を繋いだだけだ。

 

前にも 前にも、このコンビで 欲しいものを手に入れた。

 

カブは オジさんにとって、あげまん だと思う。

あげまん の まん って、やっぱ、アノ、まん??

だとしたら、ソノ、まん には当たらない(当たれない)んだけど (-""-;)ナニモナイシ…

 

でも、縁を呼ぶ女神ではあると思う!!

 

やってあげたよ、あなたのために♡

なんていう恩着せがましい女になるつもりはない。

だけど ちょっとくらい、

この人いるといいことあんなー↑

くらいには 思って欲しい。

 

だから、

手放さないべき!

コレ、絶対。