カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

不要不急

そんなことを言いながら、前回の記事を書いた日、カブの機嫌はよろしくなかった。

 

オジ、月曜火曜と連休だった。

月曜雨予報だったし、今イマイマしいウイルスのせいで、そんな日に行ける場所もなく飲食店もどうだか…?って感じだし、カブんち一応喪中だし、なんかちょっとおとなしくしといたほうがいいんじゃないか…という気もして

カブ、月曜は行かないね。火曜行くよ。

と、自分で言った。

オジは、オッケーって、スタンプ返すだけ。

 

何でもオッケーなのである。

カブのわがままもお願いも、まあオッケーだし、行かないよーも、しばらく会えないよーも、オッケーなんだ。

都合よく取れば、何でも聞いてくれる だけど、よく考えれば、どっちでもいい なんだ。

 

オジとカブは、ここ数年休みはだいたい一緒にいる。

どちからかが仕事を変わっても、その休みに合わせて一緒に行動してる。

用事がある時は、この日何ナニがあるから(会えないよー)みたいな報告を、何となくし合う。

 

そして、

オジが 理由なきフリーになった日、カブは、妄想で頭がいっぱいになって不安で不満でイライラしちゃうのだ。

例え、それが自分からつくったフリーの日だとしても。

 

この月曜なんてまさにそうで。

そんなにイヤなら月曜も火曜もはりついていればいいものを、そうできなかった自分を棚に上げて

何やってんだろどこ行ってんだろ誰と居んだろどーなってんだろー…と、妄想の風船をどんどん膨らます。

 

結局我慢できなくなって、今日こんなことしてるよー的な写メなんか送ってみる。

結構な時差で返ってくるのは、スタンプ。

それに返信してもスタンプ。

 

オジはわかりやすい。

暇なら暇で、自分から連発してなんだかんだ送ってくる。

逆に、忙しいとか何かに夢中な時は、スタンプだけ返してきたりわざと未読スルーする。

 

…今、何かしてんだ…

 

誰といんだ?ナニしてんだ?ドコにいんだ?

 

なんて不毛な。

縛られるのが嫌いなくせに、人を縛る心は持つのか。

休みを気にしたところで、仕事してたってしてる振りしてたって夜だって、絡み付いていない限りあのひとは自由だ。

 

自分を嫌になった加減で、妄想と発信はやめる。

カブにはカブの、したいこと楽しいことがあるでしょう。

そっちに集中だ。

どうしようもないことを考え続けても、結局 どうしようもない。

 

そして火曜日。

当たり前のおはようのあと、結局黙っていられずに

昨日何してた?って聞いちゃう。

「倉庫居た。なんもすることないし」

気持ち1上がる。

 

倉庫着いてシャッター上げる。電気点ける。

ん?なんかスッキリしてるような…なんか変わったような…

集めるだけ集めて収集がつかなくなっていた雑貨や、まとまりなく吊るしていた写真やポスターが整理されて場所移動してた。

先週、もう置き場所ないから梁に棚作ったら?飾るだけで触らないものは上に置いたっていいじゃん

って、言った通り棚が作ってあった。

 

ホントに倉庫で作業してたんだぁ…

登ったり飾ったりしてたから、スタンプだったんだ。

気持ち10上がる↑↑

 

こんなことを、繰り返している。

どっちにしろ、カブはおばかだ。