カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

第二インパクト

オジさんは 車が好きだ。

スーパーカーブームの最中に育った世代、にいちゃんと共に ミニカーやプラモデル、スーパーカー消しゴムなんかを集めて育った。


大人になって シャチョさんになったら、本物のスーパーカーやスポーツカー、会社潰しても 国産旧車…と、高くても安くてもいい、とにかく車、くるまくるま…
で生きている。


カブもメカが好き。
カブは、感覚好きなので、中身のことは知らない。
ただ、ネジとかバネとか歯車とか鉄とか…そういうものをカッコいい と思っている。
それの集合体、車 は、カッコいい。


そういう風で出会った。
同じ車種のクラブのメンバーで、カブは現役、オジさんはOB、混合の飲み会で。


毎月のSAでの集まりで、それぞれの車に乗りっこして遊ぼうーっ!となった時、オジさんの車は 代車だった。
みんなふざけてて、これにも乗ろうー!と、 乗り込んだ。


国産の軽ワゴン
オジさんは、みんなを乗せて、
ドリフトをした。

 

 


つり橋効果は、
ある。

 

 


普通の車で 人生初めての体験をし、
カブは オジさんに、何かを奪われた。