一緒にお昼ごはんを食べていたら、
「今ねぇ、悩み事が多くて困ってるんですよ…」
と、半笑いでオジさんが言った。
カブ、少々驚く。
半笑いなところ本気で困っているとは思えないが、
オジが、カブに、悩み事のことを話すなんて。
仕事の話だったんだけど、
前に勤めていた会社から、また戻ってこないか と打診されている。
仕事内容は、今もそこも変わりなく、でも、立場が少し変わったり、やる仕事が増えたりする。
今の会社は小さい会社だから、自分が抜けると途端に困るだろうな、でも、前の会社は大きいけど、また戻ったら大変だな。今自分の下についてる若い子のことはどうしようかな…
水曜日、呼び出されてる。憂鬱だなー…
とか。
オジは、自分のことは自分で決める。
今までだって、何度か仕事や会社を移ってきたけど、特に何かに縛られることなく、自分の信念と行動力と技術で、思うようにやってきた。
カブは、その点では特に気にかけてもらえるわけでもなく、オジが決めた仕事の仕方や休みの取り方に添うように、自分の働き方や時間の作り方を動かしてきた。
それは、カブのしたいことだから、特に負担でも何でもない。
でも、
こうなるよ、とか こうしたよ、は聞いたことあるけど、どうしよっかなー…は、聞いたことない気がする。
まあ、ネタとして話してるんだろうけど、
今の会社と同じ仕事をする大きな会社に移ったら、今の会社仕事取られて困るだろうな、とか、せっかく教えた後輩どうしようか連れて行こうかとか、
やっぱり、ひとのことをおもう人なんだよな、この人って思う。
カブは、そういう人だから、この人のことを好んでいるんだと、やっぱり思う。
カブのことだって、思い遣ってくれてるからむげにはしないんだって、信じてるんだけど…
そこは…
とにかくずっと不安 ( ;∀;)
内容聞いたら、そりゃーかなり考えなきゃいけない事なんだ って分かる。
そんで、そんなこと言うんだカブに。もらすんだー…って、わー…ってなる。
嬉しいって喜ぶほど、ほどあてにされてるわけでもないのは知ってる。
けど、まあまあ考えのいることを、ちょっと聞いて欲しいような相手になり得ているのか、カブ?!と、目をパチクリさせながらカブの言えること全てを言ってみたりする。
どうせ聞いてない (。-_-。)
いいの、カブはこの程度。そして、オジはそんな人。
とりあえず、
この技術はベトナムで重宝されてるらしい。僕、ベトナム行ってシャチョーさんやろうかな。
それは、ダメ!
今以上に離れるの、やめて下さい。
カブの頑張りえる距離でお願いします。
何やってくれても構わないんで!!