カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

SNS総合抹消チップ

ここには、どの SNS にも書かずにいるおもい、カブとオジのことだけ書こうと思っていた。

 

けれど、書くからには 自分以外の誰かに知って欲しいとか、とりあえず見てほしいとか、そんな気持ちがあって書くのだから、色々な人の書いたものも見にいくことにしている。

そんな昨日、自分には 衝撃的な記事を見つけた。

 

id:shirokuro_044さんの、

「捨てたり捨てなかったりすることへの覚書」

 

https://shirokuro-044.hatenablog.jp/entry/2019/07/04/201000

 

“実態のないものの処分”

 

そう。それだ。

ここ数年、カブは この、実態のないものや、自分の思い出としての、実態のあるもの の存在とその処分について ずっと考えている。

 

まずは、アルバム。

実態のあるもの。

何回か、自分の身近な人の葬式などに立ち会ったり、隠滅したい過去が蘇るような思い出話や同窓会などに出席したりして、

思い出とはなんぞや

と思う気持ちが強くなっていった。

 

思い出や記憶は自分のもの。

人生に関わってきた人達とのエピソードであっても、最終手元に残った、実態のあるもの、写真、アルバムなんかを、全て棺桶に入れてあの世に連れて行けることなんてない。

それに、カブは あの世 なんて、あるとは思いたくない。

今 一生懸命生きてるのに、その続きみたいなのがまた死んでもある なんて考えたら、ウンザリする。

 

残された人は、カブのアルバムなんかを見て 何を思えというのだろう。

必要なのは、葬式の時に使う一枚を選ぶ時くらいだ。

カブは、カブの過去を 自分以外の誰かに見たり知ったりしてほしいなんて思わない。

自分にも、必要ではない。

恥ずかしいことばかりだ。

 

これは、近い将来、自分で処分しようと思っている。

その時々に、最期のものとしての一枚を 残しておけばいいかな。

 

もう一つ、

SNSデータ。

いまや、手のひらサイズの電子機器は、万人が当たり前のように手にし、それを使って ありとあらゆる情報を 世界に発信しまくっている。

 

カブも、御多分に洩れず。

mixi から始まって、AmebaFacebookInstagram、ここ、はてブ、LINE…

発信しまくっている。しまくっているのだ。

 

どの SNS も、そこでしか言えないこと、そこで知り合った人がいるから、そこでは言えなくなったこと、だから 次のもの…

と、移り移って しかし、全て手放せず、時々に、それぞれに 細々と更新し続けている。

 

おもいがあって書いている。

だから、自分が元気でいるならば、なかなかそれを削除することができない。

けれど、自分に何かあった時、

もう それに触れることができなくなった時、もしくは こと切れた時、その全てに消滅してほしい。

 

今、不慮の事故や事件、それに巻き込まれて亡くなる人や、逆に、奇しくも 自分がその加害者側になってしまった時、

簡単に手に入る情報は、簡単に世の中に拡散される。

昔だったら 紐解くのに相当苦労して、相当の配慮が必要だったことも、街のビラ配り以上に軽く世界に撒かれていく。

 

亡くなる前日に呟いたこと。

友人?に話したことがあったかもしれない言葉。

あらゆる画像。

本心に関係ない暴言。

 

それに、憶測や期待や脚色がどんどん貼り付けられて、その人の像が マスコミの思う通りに拡まっていく。

人間の尊厳も プライバシーも、あったもんじゃない。

 

カブは、そんなネタになるつもりはない。

そうなってしまった人たちも、それを望んでいたわけはないだろう。

 

カブは、親きょうだい親近者との SNS の繋がりを持たない。

連絡手段としてのものは あるけれど。

会える人とは 話せばいい

そう思っている。

親きょうだいに、事細かく日々心にあることを知らせる必要などない。

 

子供には、

自分が死んでも、絶対に携帯を開くな、SNS を探るな。と言ってある。

逆に、自分もそれはしない。

 

そんな事を いつも考えて、

こんな物あったらいいのになー…

と思うものがある。

 

SNS総合抹消チップ

 

自分が登録している SNS を全て入力しておく。

自分の生体反応がなくなった瞬間、全ての SNS の記録を抹消してくれる。

それを、体のどこかに埋め込む。

 

今まで、必要でもないのに埋め込むとか刻むとか、そういう事を自分にすることに抵抗があったが、これがあるなら、少々お値段が張るとしても 使いたいと思う。

 

 

 

id:shirokuro_044さんの記事から 全く飛躍した内容になってしまった。

きっかけだと思って、お許しいただきたい。

 

id:shirokuro_044さん、記事引用、ご快諾いただき、ありがとうございました。