カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

カーナビで逆走

カブは 運転が苦手。

 

え?車好きなのに?

ええ、そうです。

車は好き。愛車は、ばっちりカスタムカー。

でも 運転は苦手。

車は 部屋。飾るもの。見せるもの。触るもの。

人と同じは嫌なのだ。自分好みにアレンジして、一目置かれる立ち位置を確保し、日々それを大切に保つ。

 

もちろん、通勤には使います。

市内乗りもお買い物も普通に行きます。

外で、

この車、何ていうんですか?とか、カッコいいですねー。とか言われると、メッチャめちゃめちゃアガります↑↑

 

何が嫌かって、

遠出、高速、合流、未知の道。

出来ないことはない。でも、

怖いでしょうがー щ(゚Д゚щ)

 

カブは、好きな車と 普通の日常を、ちょっとカッコよく生きたいだけです。

 

オジさんと出会った頃、その頃オジさんが住んでいたアパートにお迎えに行き、毎回 お願いをしてカブの車を運転してもらってた。

今は、当たり前みたいに サッと運転席から降りて助手席に乗り込む。

自分の車の。

 

変なのはわかってるけど。

 

もう一つ苦手なのが、人を助手席に乗せることだから。

特に、明らかに自分より運転技術の上の人や 運転の好きな人。

カブはビビリで自意識過剰なので、

相手が本当はどう思っていようが、下手くそだなー とか、危ないなー とか、

思ってるに決まってる!!

と思って、いつもよりずっと、緊張するし、萎縮してしまう。

 

だから、最初のうちに すごーくそれを宣伝した。

怖いし緊張するし恥ずかしいし嫌すぎるので、運転してください…

オジさんも、車は好きだけど、運転は好きじゃない って言った。

理由は、

めんどくさいから。

 

オジさんの負け。

めんどくさいくらいで カブのビビリには勝てない!

めんどくさくても運転してもらってます。

 

カブは、人に自分の車を触らせない。

愛車ですからね。手跡も汚れも許しませんよ。

普通に人を乗せるのは、もちろんオッケーですけどね。

そんな心の狭い人間ではありません。

でも、運転されるのは 不安でしょう?

 

なのに、なぜか、オジさんには 一つも不安がなかった。

同じ車種の車を何台も乗り継いでる先輩だったし、いじり方も遊び方も知ってる人だ。

自分くらいの腕や知識なんか、足元にもおよばん。

 

それと、ひと。

そういう警戒を抱かせないひとだった。

全部任せても、何も心配はない。

何を考えてるかわからない人だけど、悪いことは絶対ない。

なんでかわかんないけど。

 

オジさんは 安全運転だ。

今まで隣に乗ってて、怖いと思ったことが一度もない。

そう言ったら、ワザと危ないことしたりする。

でも、それでも安心。

笑えるんだ。

そういうのが いい。