カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

第一インパクト

オジさんは、しつこかった。

 

初めて会った時、表情が読めなくて 物言いは突飛で、解らない人 って印象だった。

憶えてないけど、連絡先を交換して、直ぐに

ご飯食べに行きませんか?

と連絡があった。

 

その時、住んでる場所が近かったから。

オジさんは、寂しがり屋でつまらなかったから。

何回か、断った。

 

何回か断ったら、連絡こなくなるだろう と思っていたのに、

今、ここでご飯食べてます。

今日、ここに行きます。

って、いつも敬語で連絡が来た。

 

会うくらい、ご飯食べるくらい いっか、こんなに誘ってくれるし…

 

オジさんは、

見たことのない 国産旧車でやってきた。

 

車好き、メカ好きの私は、この人に 興味を持たざるを得なかった。