カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

知り得ぬこと

秘密基地であれこれしながら、昼はどうするねー?などと言い、今日は日曜だから、あの店は休みなんだなー…とか言って、大型ショッピングモールへくりだす。

 

オジは、探し物を見つけに。カブもその後連れて行ってもらいたい店がある。

 

と、日曜の上、野球のデーゲームがあったな。今日は混んでるかもね。と言われ、今日野球があることを知った。

その時、そこにたいして意識はいかなかったんだけど、店の中を歩き回りごはんを食べながら、周りに目立つ応援グッズやユニフォームを着ている人達がやたらといて、気がついた。

そのゲームは、地元の球団と ”あのひと” が熱烈応援している球団の試合だった。

 

あのひと は、ホントの熱いファン。

確か、応援の楽団に所属していて、その球団のホームの球場が上から見下ろせるマンションに住んでいる。

オジは昔、そんなあの人とよく球場で観戦デートをしてたらしい。

 

気がついたら、気になる。

今、何思ってんのかな。どんな心境なんだろ。

あのひと こっちに来てるのかな?今日は日曜だし、今、この近辺にいるんじゃないかな?とか、思ってんじゃないかな…

カブは、ばったり出くわしたらどうしよう…なんて、ツキツキする。

 

オジの顔をチラッと盗み見ても何にも分からない。

オジはポーカーフェイス。

 

カブがオジに出会った頃、

あの頃 あのひと のことをカブに話したみたいなおもいでまだいるのかな、オジは。