カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

言えばいいのにはお互い様

モヤモヤした気持ちで帰ってきた。

 

今日は なぜかオジに、いつもよりうんと早く帰された。

 

朝、いつも通り いくよー に、 はいよー と返ってきた。

特にするとこはなかったので、お昼を食べていつも行く雑貨屋さん行って。

買い物済んだらそのまま直帰。

 

ん?家向かってんの?なんかいつもより早くない?

とかは思ってるけど、口には出せない。

オジの家に着いて車降りられたら、ああ今日はバイバイなんだな、って思う。

 

なんだったんだろう?

何か用事があったのかな。

出掛けてる間に用事が入ったのかな。

もしかして、体調悪かったのかな。

どれだって、言ってくれればいいのに…

 

ああうん、じゃあね…

みたいに帰ってきて、道中ずっとモヤモヤしてる。

 

もしかして

あの子、帰ってきたのかな。

晩ごはんとか行くのかなー…

とか。

 

そして、しばらく何も言えなくなる。

いつ休みー?って、聞けなくなる。