カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

休まらぬ

また連休が来た。

 

ゴールデンウィークもお盆も正月も、カブは ちょっとキライ。

長い休みに長く休みが取れると、オジは違う女の子と遊ぶ。

 

カブがずっと一緒にいられたら、それはそう過ごすのかもしれないけど、長い休みっていうのは家族が帰ってくる休み。

カブんとこだって、ムスコやムスメが帰ってくる。そうすると、どうにもこうにも自由には動けなくなる。

そんで、オジの他の女の子たちはフリーだし、長い休みは長い休みだったりする。

どっちが声かけるのか知らないけど、休み明けに どっか行ってきた って言うのは、たいがい女の子と一緒だってカブには分かる。

 

ふん。

いいし。

いつもずっとカブは一緒にいるんだから、こういう時は譲ってあげるワ。

って思ってみるけど、いつもずっと一緒にいるのに、まだ他の女の子とお出かけしちゃうオジがイヤ!

いいわけない。ばか。

女の子がバカなんじゃない。オジがおバカなんだ。

って、まだ何の気配も何の予定も聞いてないのに先に腹が立つw

 

いつまで経ってもちゃんと独身。

男の色気って、いつまで有効なんかね。

早く枯れちゃえばいいのに。

枯れたオジだって、カブは愛せるのにナー。

 

 

スノーフレーク

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あの花は、スノーフレークだった。

なんて可憐な花を植えたのだ。以前の家主は。

 

そして私は、初めてこのブログに写真を添付した。

おう…

簡単じゃあないか。

なんだよー。簡単じゃないかー!

 

は…よい。

植え替えたスノーフレークが咲いた。今のところひとつだけだけど。

「花咲いたよー。あっちにもたくさん咲いてる花だったね。」

とカブが言ったら、

「でも、他のの葉っぱの先茶色いねえ」

やっぱ、植え替えのせいかな…

なんて言いながら眺める。葉先を触っていたわる。

 

やっぱ、このひと好きだなあ と思う。

花、咲け。

 

 

咲く…咲かない…咲く…

オジの家の庭の木の伐採が済んだ。

 

新しい古い家は、元の持ち主が高齢だったため管理が難しく、庭に植えてあった木が大きく育ち過ぎてご近所さんに迷惑だったろうし、庭も落ち葉や木の実が積もってぐずぐずの土になっていた。

オジとにぃちゃんで切るか?って言ってたけど、人の手でやるには育ち過ぎて無理っぽく、結局業者さんにやってもらった。

 

業者さんが入るのに庭の片付けをしていたら、花壇だったと思しき場所に何かの球根の葉が新しく伸びてきていた。

まあまあの株の量だったので、自生じゃなくて植えた花なんだろうな と思い、オジに、

新しい芽が出てきてるよ。何の花が咲くのかな?ここにあったら潰しちゃうの?

と聞くと、

ほんとだー。何だろうねえ…

って、スコップを持ってきて掘り起こしてくれた。

 

それを、基地の裏手にある土の庭に植え替えて、

ここなら大丈夫かな?根が付くかなあ…

なんて言って、行くたび眺める。

 

根はついた。花はまだ。

花の咲く植物だろうか?

楽しみ。

 

こんな時間。

よい時間。

まあ、そうなる

カブ、今日は出店イベントだった。

オジ、来てくれたので、少し気持ちが楽になる。

 

出店者さんには、オジとカブがよく買い物に行くお店がある。

カブは自分のブースを離れられないけど、オジは一回りしてきて、

「あそこの店の人が カブのこと話しててさー。『あの、車で出店の人…』って別の人に。そしたら、『あー、あの、旦那さんが古道具で奥さんが車の人ね』って。ボクら夫婦にされてるし」

って、笑う。

カブも笑う。

 

そりゃー、まー。

あっちから見ればそうなるわねえ。って。

いつも一緒だしね。

 

そういうこと、カブに言ってくる顔はイヤげじゃなく笑顔だから、カブはそれを、それはそれで悪くはないんだぁ…って受け止める。

 

イヤじゃないんならそれもよくない?

まー。

ハードルがあるのは、カブの方だからね。

今は、それで十分。

そのままでいられたら、それでいい。

まーいっか で、ずっといて。

雨め

今日、オジは仕事。

 

先週から聞いていたので、カブはカブの予定を立てる。

けど…

うーん。最近オジと会うときは、新しい秘密基地のお引越しと改装ばっかやってて、それは いつもすっごく楽しいんだけど、お買い物とかお出かけとかが激減している。

 

今やってる 車の博物館の展示、カブの大好きなスーパーカーなんだよなあ。

一緒に行きたいけど、今はきっと無理だな。

見に行こ?って言ったらオッケーって返ってきたけど、このオッケーはとりあえずしておくお返事だ。

 

昨日の夜、明日はガッツリお仕事なん?て聞いてみた。

仕事じゃ と返ってきたので、よし。と、カブは決定をする。

 

一人で行こう〜。

カブもオジも、あの博物館の年パスを持っている。好きな時に好きなだけ車まみれになれるのだ♡

家からはとおーいんだけど、日曜に家にいられないカブにはちょうどいいドライブコース。

 

そして、カブにはここにちょっとした魂胆がある。

仕事じゃ といったオジに、了解よ。じゃあ、明日天気よかったら博物館でスーパーカー見てくるわ。

って伝える。

 

オジは、休みのはずの日が仕事になるといつも、午前中は仕事とか、何時くらいまでは仕事 ってカブに言う。

それは、その後は空いてるよ ってカブに言ってるんだ って、カブは解釈している。

ふーん。じゃあ基地にいる って言うと、だいたい帰ってきてくれる。

けど、仕事じゃ の場合は、ほぼ一日ちゃんと仕事だな、って諦める。

 

でもね、カブに時間があって、オジに会えても会えなくてもどっちでもいいやーって思えるなら、の、会えるかもしれない作戦。

 

ただー。

今日は結局雨になって、カブは雨がキライだしオジは90%仕事だし、で、カブのやる気は萎えてしまった。

郵便本局へお荷物発送しに行き、近所のカフェで時間を潰している。

 

そしてそこへ、オジからのメール

博物館行っとる?

確率は90%じゃなかったみたい。

ちぇっ。頑張ればよかったな。

 

そんで、

やっぱり大好き☺︎

 

 

ボクら

カブとオジには、二人でいる時に知り合った 若い友達がいる。

出会いはなかなか面白く、前に書いたかもしらんが まあ、割愛!

彼は Bやん。

 

先日オジが唐突に、

Bやんも、これくらいの(広さの)倉庫持たなあかんって言っとかなあかんなー。

と。

カブ、?となったら、

 

ボクらもう50過ぎだよ。この先もっと年取ったら、ここ(秘密基地的倉庫)の管理なんかできんくなるよ。そしたら、誰かにここの物(車やバイクや昭和雑貨やその他諸々)面倒見てもらわかあかん。誰か知らん人のとこに行くよりかは…Bやんしかおらんでしょ。まとめて面倒見てくれるの。

 

笑っちゃうんだけど、まあ。

Bやんがそれを受け止めてくれるかは知らんが、オジはBやんを結構好き。

休み、秘密基地で過ごしていると、

Bやん今日暇かなー?聞いてみて。

と、オジだって連絡先知ってるくせにカブに連絡してって言ってくる。

カブが連絡しようがオジがしようが同じことでしょうがwと言ってやりますが、遠慮してんだか照れてんだか、カブを盾にするっちゅー。

 

っていう内容はいいとして、お気付きですか?カブのキュンポイント。

 

ボクら

 

ボクら ですよ、ボクら!

 

ボクら。ボクとカブ。ボクら…

 

ふ。ふふふふふ。

ボクら…

ふ。

 

ボクら、もう50過ぎなんすよ。

なのに、こんなことでときめくんですよ。ときめいてんのはカブだけですけどね。

けど、無意識なら尚更、カブはそこに幸せを感じるんだ。

オジは、ここを、カブと居てる場所って思ってんだな。って。

カブは、ここに居てもいいのかな いつまでこうしていられるのかな、って、いつも思ってて、何するにもでしゃばらないようにやり過ぎないように…って、少し遠慮する気持ちがある。

けど、オジは普通に口からこの言葉が出るように、カブのことを ここに居る人 って思ってんのかあ…って。

 

だったらいいのにな。

オジは 油断ならないからな。

喜ばしといてすぐ落とすんだからなー。

それも意識ないんだからな。

 

けど、嬉しい時は喜んどこ。

積み重ねるなら、幸せばっかがいいや。

 

あなたと行きたい

先週は会わなかった。

日曜日、オジは仕事だった。

まあ、そんな時もある。

 

最近は会わない時のやり取りもほとんどないので、なんとなく空白を感じる。

なんか言おっかな、って思うけど、わざわざ知らせることなんて特にない。

 

と、オジが写メを送ってきた。

また、買っちゃった車の写真。

聞いてはいたから、

やっと来たんだね!カブ乗れるかなー?

なんてやり取り。

 

カブ、すごい行きたい展覧会がある。

前売りでチケット2枚買って、だけど、行こうって言えなくて、手元にある。

 

今、忙しい?

ぼちぼちかな。

行ける時ないかな?

期間長いから行けるかな。

 

やった!

別に、他の友達と行ってもいい。

一人で二回行ってもいい。

でも、カブは、オジと行きたいんだ。

そんな気持ちをオジが知ってるかは知らないけど、二枚買ったチケットの写メを見て、一緒に行こう って意味を思って、行けるよ ってこたえてくれる。

 

こんなやり取りがいい。

言わないけど、伝わってることあるでしょ。そうでしょ。

だから応えるんでしょ?そうでしょ。

それでいい。

それがいい。

だから、これでいい。