カブトムシ、オジさんを嗅ぐ

お家柄の差で、好きなひとと結婚できなかったオジさんと、それにまとわりつくカブ(わたくし)の、恋愛に至らない日々

咲く…咲かない…咲く…

オジの家の庭の木の伐採が済んだ。

 

新しい古い家は、元の持ち主が高齢だったため管理が難しく、庭に植えてあった木が大きく育ち過ぎてご近所さんに迷惑だったろうし、庭も落ち葉や木の実が積もってぐずぐずの土になっていた。

オジとにぃちゃんで切るか?って言ってたけど、人の手でやるには育ち過ぎて無理っぽく、結局業者さんにやってもらった。

 

業者さんが入るのに庭の片付けをしていたら、花壇だったと思しき場所に何かの球根の葉が新しく伸びてきていた。

まあまあの株の量だったので、自生じゃなくて植えた花なんだろうな と思い、オジに、

新しい芽が出てきてるよ。何の花が咲くのかな?ここにあったら潰しちゃうの?

と聞くと、

ほんとだー。何だろうねえ…

って、スコップを持ってきて掘り起こしてくれた。

 

それを、基地の裏手にある土の庭に植え替えて、

ここなら大丈夫かな?根が付くかなあ…

なんて言って、行くたび眺める。

 

根はついた。花はまだ。

花の咲く植物だろうか?

楽しみ。

 

こんな時間。

よい時間。